支出を見直すとお金を貯めることが出来ます

収入は結構あるのに貯蓄が出来ないのは何故?

支出.お金.貯める

就職したばかりの方などは所得が低く、その中から貯蓄に回す事は中々厳しいと言えますが、ある程度の収入がある40〜50代の多くが、貯蓄が出来ず自分でも気付かないうちに、老後に必要な貯蓄が出来なくなっています。年金制度には不安がありますし、特に年収が高めの人ほどその傾向にあるようです。その理由には大きく3つの原因が上げられます。

  • 多額の住宅ローン
  • 高騰する教育費
  • ついついお金を使ってしまう「消費癖」

ここでは典型的な一例を紹介します。

妻のパート代込みで年収700万円なのに貯金ができない!

Aさん(45歳)の家族構成はパートで働く妻、私立中学と私立高校に通う2人の子どもの4人家族。
収入は、Aさんの年収800万円から税金や社会保険料を差し引いた、610万円ほどの手取りに妻のパート収入の90万円を合わせて、家計全体の手取り年収は700万円。「これだけの収入があれば、人よりちょっといい生活ができて貯蓄もできて当たり前」と思いますが、最近は貯蓄がまったくできていません
なぜ700万円という高年収であるにもかかわらず、貯蓄ができないのか?
実際の家計の年間収支はどうなっているのでしょうか?

多額の住宅ローン

Aさんは28歳のときに頭金500万円、3200万円の住宅ローンを組んで3700万円のマンションを購入し、返済額は毎月10万円、ボーナス時は20万円で、現時点ではまだ繰り上げ返済はできておらず、ローンを組んでから17年後の今でも2000万円のローンが残っています。
ローン返済額は、年160万円。このほかに固定資産税なども掛かるため、住居費だけでも支出は年200万円にのぼり収入の1/3を占めています。
生活費は食べ盛りの子どもが2人いるので月にだいたい20万円で、年間240万円の支出です。

高騰する教育費

負担が重いのは教育費で、私立校に通っていると、授業料だけでなく修学旅行や課外授業といったイベントにかかる費用も高く、子ども2人分を合わせると、年間220万円ほど掛かっています。
住居費、生活費、教育費だけで、支出は年間660万円。このほか、夫婦や子どもの小遣いや帰省費用などの臨時出費もあるので、残る40万円はいつのまにか使ってしまいます。
40万円というとまとまった額に思えるかもしれませんが、月平均にすれば3万円ちょっとで、「飲食費や、小遣いを使いすぎた」といった程度の積み重ねで消えてしまう金額ですね。

ついついお金を使ってしまう「消費好き」

Aさん一家は、子どもが小学生の頃、夏休みに家族で海外旅行に行くのが恒例行事でしたが、今はそんな余裕はありません。現在では年間収支は何とかトントンという状態で、もちろん貯蓄はまったくできていないので、将来子どもが大学に進学する時期を迎えれば、教育費負担はさらに重くなります。
またAさんは老後に漠然とした不安を抱きつつも、具体的に対策を考える余裕もありません。
「ウチは妻に渡している額はもっと少ないから、まだ大丈夫かな」と思った人も注意が必要です。
というのも、妻が使っている生活費が“インフレ状態”になっているのに、まったく気付いていない夫が少なくないからです。

銀行口座の引き落としやカード払いで知らない間に生活費が膨らむ

家計の多くは、「現金」「銀行口座からの引き落とし」「クレジットカード払い」と出口が3つあり、生活費の実態は、この3つを合計してみないと把握できなくなっていて、出口が複数あるのが生活費の管理を複雑にしています。
しかし夫が財布のヒモを握っている場合、妻に毎月決まった額の生活費を渡すことで「管理しているつもり」になりがちです。
たとえば「毎月15万円」といったように、決まった額だけを妻に現金で渡したりキャッシュカードで引き出させたりしていれば、夫は「生活費を一定の枠で管理できている」と考えてしまいます。
でも実際には、銀行口座からの引き落としやクレジットカード払いが想像以上に多く生活費が膨らんでしまっているケースはめずらしくありません。
負担がじわじわと重くなっていても、銀行口座からの引き落としやクレジットカード払いになっていると目が届きにくく、家計を圧迫していることになかなか気付かないので注意が必要です。

年間で30万円を超える通信費!?

携帯電話やスマートフォンが出る前なら、固定電話代で数千円〜1万円くらいの支出ですんでいましたが、今は家族全員がスマートフォンや携帯電話を持つのが当たり前になっています。
子どもが大きくなって携帯を持つようになると通信費は増えますし、インターネットのプロバイダー料金や有料テレビの視聴料などがかかる場合もあります。
夫婦と子ども2人という家族構成で全員がスマートフォンを持っていれば、月々の通信費は少なくとも3万円ほどにはなり、年間でみれば36万円の支出です。
毎月通信費にいくらかかっているのか、あまり気にした事がない人はこの金額に驚いたかもしれませんが、スマートフォンのソーシャルゲームなどをしていた場合など、実際にはかなりのゲーム課金や通信費が膨らんでいるケースもめずらしくありません。

ポイント目当てのカード払いで生活費が把握できなくなる

スーパーなどではポイントが貯まるクレジットカードの利用を勧めていて、毎日の買い物でクレジットカードを使う方も多いことでしょう。
でも夫から現金で生活費を渡されている妻が、「先月は食費のうち5万円をクレジットカードで払ったから、その分は返す」と言うことはありませんよね。
夫がクレジットカードの明細をよく見ていなければ、カード払いの分はそのまま「予算超過」になるわけで、あなたは「現金」「銀行引き落とし」「クレジットカード払い」の3つを合わせた毎月の生活費を即答できますか?
「今、ウチの生活費がいくらかかっているか」を把握できていない人は意外と多く、収入が増えて子どもが大きくなるにつれて少しずつふくらんできた生活費が、びっくりするほど高額になっている可能性もあります。

それなら家計を見直してみましょう

支出.お金.貯める

家計の支出を見直すことで「お金が貯まりやすい家計」にすることが可能です。ではそれはどのような家計でしょうか?家計の要素を大きく分けると、「現預金」「物」「借金」が混ざり合って出来ています。この3つをそれぞれに分類・整理することであなたの家計の思わぬ弱点を発見することが出来ます。
そのときに「バランスシート」という方法を使うと分かりやすくなります。バランスシートは企業の経営成績を判断するための一つとして使うのですが、最近は個人が家計の見直しや分析に使うことも増えてきました。ここでは、バランスシートを使ってお金が貯まりやすい家計かどうかを判断できる簡単な方法を紹介します。

バランスシート「3つのポイント」

家計の資産を書き出す

まず紙の真ん中に縦線を引いて左右に分けておきましょう。
左側に、「現預金」と「物」を並べて最下段に合計を記すことから始めます。
@現金A定期預金B株式(時価)C生命保険(解約返戻金)Dマイホーム(時価)E自動車(時価)…など
@〜Cまでを、「流(なが)れ動く」資産ということで、「流動資産」と呼び、変動の大きな財産ということです。そして、D・Eを「固定された資産」という意味で「固定資産」と呼び、変動が少ない財産ということです。

借金を洗い出す

次に、右側に横線を引いて上下に分けて、上段に「負債」を、下段には「左側と右側上段との差額」を記入しておきましょう。

家計の余力を算出する

そして、最後に最も大切な右側下段です。この右側下段に書かれた数値は家計の余力であり「自己資本」と呼びます。
レイアウト的にはこのように書くと解りやすくなります。
<「バランスシート」記入例>

(家計内訳)

@現金:150万円
A定期預金」1100万円
B株式(時価):450万円
C生命保険(解約返戻金):500万円
Dマイホーム(時価):2200万円
E自動車(時価):200万円
■資産合計:4600万円

(負債)

住宅ローン残高:2400万円
カーローン:200万円
■負債合計:2600万円

(自己資本)

資産合計:4600万円
-負債合計:2600万円
■自己資本:2000万円


バランスシートでお金が貯まりやすい家計かどうかの分析をしてみましょう

ローンに頼りすぎていないか?

ローンが少ない家計は、返済が少ないためお金が貯まりやすいと言うのは当然の事です。
「自己資本÷資産×100」で検証することができて、この数値が高いほどローンに依存せずにやりくりしている家計と言えます。
上記例では自己資本2000万円÷資産4600万円×100=43.47%で、これは企業の経営分析で判断するとして見ても悪くはない数値です。
この数値が低いときの改善策は資産を増やすか、ローン残高を減らすことで、仮に住宅ローンの繰上げ返済をして500万円ほどローン残高を減らしたとすると、資産(左側)と負債(右側上段)がともに500万円減り、数値は自己資本2000万円÷資産4100万円×100=48.78%と改善することになります。ただし繰上げ返済は手元資金が減るため、単に数値を高めるためにするのではなく今後のライフプランや次のチェック項目を考えたうえで行うようにしましょう

ローン負担は大きすぎないか?

資産に対して借金の割合が大きすぎるとイザというとき大変になります。
「負債(右側上段)÷資産(左側)×100」で分析します。上記例では、
「負債2600万円÷資産4600万円×100=56.52%」となるので、ローン残高よりも持っている資産が大きいため万が一のときにはマイホームや自動車を売却すればローンは完済できるということになり、この比率が100%を超えるようであれば早急に改善することが必要と言えます。

優先すべき改善策は、ローン残高を減らすことでその方法としては

さらに節約をして現預金を増やしたりする努力をしましょう。

資産が多ければ良いの?

資産(左側)だけを見て、資産が多ければ良いかというとそうとも言えません。
資産の中身が大切です。なぜならマイホームなどの「物」に比べて「現預金」が極端に少ないと急な出費に対処できないからです。
極端な例だと、資産は1億円あるがその内訳はマイホームや自動車が9900万円、現預金が100万円という状態では急な出費に対処しにくいですね。
資産に占める流動資産の割合は「流動資産(左側の一部分)÷資産(左側)×100」で確認することができます。
数値が高いほど現金化しやすい資産が多いことです。具体的に何パーセントであれば良いかは家計が今後どのような資金を必要とするかによります。
例えば、学資金がかかる時期が近ければ流動資産を高めるような準備をしておきましょう。

合わせてライフプランも考えましょう

このようにバランスシートを使って家計を眺めるといろいろな角度から簡単に家計の健全性などをチェックできるので、毎年一回決まった時期に作成すると過去からの変化がわかるためより良い改善策が見つかると思います。

バランスシートにはローンの利息額や利子・配当金は表れてこないので、住宅ローンの繰上げ返済や金利変動による利息額の変化、または運用環境の変化で収益性がどう変わるのかなど、これらを加味した詳細な家計シミュレーションは専門家に相談することをお勧めします。

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